岡崎修司、岡田優介、柳川龍之介、シャノン・ショーター、コナー・ラマート、テレンス・ドリスドム、マーク・セントフォート・・・

 列挙したのはこれまで広島に在席をしていたSF陣だが、このなかでショーターはB1クラブでレギュラー級の働きをしており、嬉しいような悔しいような気持ちでいる方が多いだろう。

 またどちらかというと外国人選手で補うことが多く、日本人選手だとSG兼任ではあるが朝山が担ってきたイメージが強い。
 だが朝山もあと何年広島で頑張ってくれるか分からないところがあるので、そろそろ後釜候補の補強を進めたいところもある。

 勿論従来通り外国人選手でも構わないと思うが、できれば日本人選手も確保しておきたいところ。

 そこで、今回は現在在席しているSF陣の今季成績を見ながら、来シーズンに向けて補強をオススメしたい選手を列挙していきたいと思う。

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 【今年のSF陣】

 まず、今年の広島でSFを担っているのは朝山、ケネディ、森山の3選手である。

 森山に関してはほとんど試合に出場できておらず、基本的にはケネディが担うポジションである。
 ただトレイラーが故障離脱してからはケネディがPFに回り、朝山がSFに入ることが多くなっており、タイムシェアリングという点で非常に厳しい状況となっている。

 尺野ヘッドコーチになってからPGを2人入れた上で本来はSGの田中成也をSFに入れる「ガード3人体制」を講じたりしているが、あくまで試合中の数分間のことであり、基本的には朝山とケネディでどうにかするしかない状況である。

 以前からSFの編成には気になるところがあるわけだが、シーズンが進んでいるなかなのでこれ以上言及しない。

 どちらにせよ、ケネディと朝山がメインで張っているということでご理解いただければ幸いだ。
 
 【SF陣の成績】

 そんなSF陣の今シーズンの成績(3月6日時点)は以下の通りである。

 〇朝山正悟
 ・出場時間:17時間42分8秒
 ・得点数:354(1試合平均8.6)
 ・2Pシュート決定率:50.8%(67/132)
 ・3Pシュート決定率:39.5%(58/147)
 ・フリースロー決定率:86.8%(46/53)
 ・トータルリバウンド数:92(1試合平均2.2)
 ・アシスト数:87(1試合平均2.1)
 ・ブロック数:1(1試合平均0.0)
 ・スティール数:35(1試合平均0.9)

 〇トーマス・ケネディ
 ・出場時間:17時間28分30秒
 ・得点数:636(1試合平均15.9)
 ・2Pシュート決定率:50.5%(152/301)
 ・3Pシュート決定率:38.1%(86/226)
 ・フリースロー決定率:85.1%(74/87)
 ・トータルリバウンド数:172(1試合平均4.3)
 ・アシスト数:83(1試合平均2.1)
 ・ブロック数:9(1試合平均0.2)
 ・スティール数:33(1試合平均0.8)

 〇森山修斗
 ・出場時間:46分40秒
 ・得点数:11(1試合平均:0.8)
 ・2Pシュート決定率:50.0%(2/4)
 ・3Pシュート決定率:25.0%(2/8)
 ・フリースロー決定率:50.0%(1/2)
 ・トータルリバウンド数:3(1試合平均0.2)
 ・アシスト数:0
 ・ブロック数:0
 ・スティール数:1(1試合平均0.1)

 ご覧いただいて分かる通り、朝山とケネディが森山よりも大幅に出場しており、タイムシェアリングができる状況ではないことがご理解いただけると思う。

 勿論森山にも期待したいところがあるが、ヘッドコーチの立場であれば接戦で朝山とケネディどちらかを下げて森山をタイムシェアリングの意図で起用する策を選択できないのも理解できる。

 その点で、来シーズンはSFをこなせ、しかも朝山とケネディと交代してもある程度遜色ない働きをしてくれそうな選手を最低でも1人、欲を言えば2人は補強したいところである。

 【獲得をオススメしたい選手】

 朝山とケネディと交代しても遜色ないとなるとなかなかハードルが上がるが、少なくとも森山よりは期待のできる選手の補強は必要だと感じる。

 それらを念頭に置きながら、獲得をオススメしたい選手をピックアップすることとする。

 ①玉木祥護(レバンガ北海道、24歳、SF兼PF)

 ・出場時間:2時間40分56秒
 ・得点数:54(1試合平均2.1)
 ・2Pシュート決定率:60.6%(20/33)
 ・3Pシュート決定率:80.0%(4/5)
 ・フリースロー決定率:33.3%(2/6)
 ・トータルリバウンド数:21(1試合平均0.8)
 ・アシスト数:3(1試合平均0.1)
 ・ブロック数:1(1試合平均0.0)
 ・スティール数:2(1試合平均0.1)

 本当はSG企画の時に挙げた内田選手も挙げたかったが、連続するのもあれなので同じレバンガ北海道に所属している玉木選手を挙げることとした。

 彼も内田選手と同じ地元北海道出身の選手である。

 玉木選手は大学在籍時に京都ハンナリーズに特別指定選手として入団し、そのまま正式契約。
 だが翌年には地元北海道のチームに移籍することとなった。

 今シーズンは途中出場することが多く、出場した試合では積極的にリングに迫る攻撃をしてきた。

 その結果2P成功率は60%を超えており、3Pもアテンプト数こそ少ないが確実に沈めている。

 その点で朝山の後釜候補として打ってつけの選手だと思うが、地元の選手をレバンガ北海道が簡単に手放すことはないだろう。

 いつか獲得ができればということで掲載させていただいた。
 
 ②大塚裕土(川崎ブレイブサンダース、33歳、SG兼SF)
 
 ・出場時間:7時間47分57秒
 ・得点数:146(1試合平均3.7)
 ・2Pシュート決定率:41.4%(12/29)
 ・3Pシュート決定率:33.6%(36/107)
 ・フリースロー決定率:63.6%(14/22)
 ・トータルリバウンド数:19(1試合平均0.5)
 ・アシスト数:21(1試合平均0.3)
 ・ブロック数:0
 ・スティール数:11(1試合平均0.3)

 続いては玉木選手と同じ北海道出身のベテラン選手を紹介したい。

 大塚選手は3Pシュートを得意とする選手で、川崎を含む6チームで活躍してきた選手である。

 今シーズンは途中出場で存在感を出しているために川崎が簡単に手放すかは分からないが、朝山とケネディと交代して出場してもある程度遜色ない選手ということであれば彼は打ってつけの選手だと感じる。

 また川崎という強豪で経験してきたものをB1で苦しんでいる広島に注入してもらうことも期待できるわけで、その点でも獲得ができれば理想的だと感じる。

 ③高橋耕陽(シーホース三河、26歳、SG兼SF)

 ・出場時間:4時間42分50秒
 ・得点数:96(1試合平均2.7)
 ・2Pシュート決定率:60.0%(24/40)
 ・3Pシュート決定率:31.1%(14/45)
 ・フリースロー決定率:75.0%(6/8)
 ・トータルリバウンド数:28(1試合平均0.8)
 ・アシスト数:29(1試合平均0.8)
 ・ブロック数:1(1試合平均0.0)
 ・スティール数:7(1試合平均0.2)

 先ほど内田選手は前回取り上げたから今回はと言っていた手前でいきなりの前言撤回である。

 前回も紹介した高橋選手をまたしても紹介しているわけだが、それもこれもとても魅力的な選手だからである。
 
 192センチ90キロという恵まれた体格から繰り出されるドライブの良さを生かした2Pシュートの決定率は魅力的であり、3Pシュートももの凄く悪い数値ではない。

 もっと出場機会を与えたら得点が伸びる可能性もあり、年齢を考えると環境次第ではもっと伸びる可能性のある選手だと感じる。

 その点でも192センチ88キロである朝山の後釜候補として打ってつけだと感じ、是非とも獲得をオススメしたい選手ということで再度掲載することとした。
 
 ④今川友哲(滋賀レイクスターズ、24歳、SF兼PF)

 ・出場時間:7時間4分31秒
 ・得点数:105(1試合平均:2.8)
 ・2Pシュート決定率:59.3%(35/59)
 ・3Pシュート決定率:17.2%(5/29)
 ・フリースロー決定率:76.9%(20/26)
 ・トータルリバウンド数:58(1試合平均1.6)
 ・アシスト数:21(1試合平均0.7)
 ・ブロック数:10(1試合平均0.0)
 ・スティール数:0(1試合平均0.2)

 
 続いては森山と同い年の選手を取り上げる。
 しかも森山と同じ明治大学出身の選手である。

 彼は大学卒業後秋田ノーザンハピネッツに入団したが、出場機会に恵まれなかったためにライジングゼファーフクオカへ期限付き移籍をしている。

 そして今シーズンから滋賀に入団したわけだが、滋賀では比較的多くの出場機会を得ており、12月の広島との試合では16得点を記録するなど、充実した2年目のシーズンを過ごしている。

 3Pシュートの成功率は高くないが2P成功率はかなり高く、PFもできる点でかなり魅力的な選手である。

 おそらく滋賀での活躍を見た多くのチームが獲得に乗り出す可能性が高いが、何としても獲得できればと思う選手である。


 ⑤角野亮伍(大阪エヴェッサ、24歳、SF)

 ・出場時間:3時間59分44秒
 ・得点数:52(1試合平均:2.9)
 ・2Pシュート決定率:50.0%(13/26)
 ・3Pシュート決定率:20.6%(7/34)
 ・フリースロー決定率:55.6%(5/9)
 ・トータルリバウンド数:16(1試合平均0.9)
 ・アシスト数:6(1試合平均0.3)
 ・ブロック数:3(1試合平均0.2)
 ・スティール数:7(1試合平均0.4)

 続いてはこちらの選手を取り上げたい。

 角野選手はU-16,U-18,U-24の日本代表に選ばれたことのある選手であり、高校を卒業後アメリカで腕を磨いた選手でもある。

 1年目の今シーズンはシーズン序盤こそスタメン出場することが多かったが、徐々に出場機会を失っている状況である。

 ただ持っている能力は高いものがあると思うので、広島で出場機会を増やしてもらうことも1つの手かもしれないと感じ、候補として掲載することとした。

 ⑥船生誠也(琉球ゴールデンキングス、27歳、SF)

 ・出場時間:8時間23分39秒
 ・得点数:117(1試合平均:3.4)
 ・2Pシュート決定率:49.1%(28/57)
 ・3Pシュート決定率:33.3%(12/36)
 ・フリースロー決定率:73.5%(25/34)
 ・トータルリバウンド数:59(1試合平均1.7)
 ・アシスト数:73(1試合平均2.1)
 ・ブロック数:4(1試合平均0.1)
 ・スティール数:23(1試合平均0.7)

 最後に紹介する選手は船生選手である。これで「ふにゅう」と読む。

 青山学院大学を卒業後、アイシン(現在の三河)、名古屋、富山を経て今シーズンから琉球に加入した選手である。

 今シーズンは途中出場がメインとなっているが、トータルリバウンドとアシストの数は出場時間数が倍近くある朝山と大きく変わることのない数値を出しており、出場時間が増えればもっと数値を残せる可能性のある選手だ。

 彼も朝山とケネディとのタイムシェアリングを実行するためには打ってつけの選手と感じるので候補として掲載させていただいた。
 
 【SFを5名体制にして不測の事態に備えたい】

 不測の事態に備え、SG兼SFが1名、SF専任あるいはSF兼PFが1名いても良いのかなと感じたところもある。

 SFの補強次第でPFの補強を考えれば良いと思うが、そちらに関しては次回触れていきたいと思う。

※来シーズンに向けた退団情報はこちらから






※来シーズンに向けた補強情報はこちらから








 ※ブログ投稿者のコラム「徒然コラム」はこちらから







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