広島ドラゴンフライズの新加入選手第2弾が発表された。
 「富山を愛する男」上澤俊喜である。



 上澤は今シーズンがルーキーシーズンだった24歳の選手(6月2日が誕生日である)。
 ポジションはPGで、今シーズンは55試合に出場し、うち12試合はスターティング5で出場。

 ドライブで切り込んで得点を重ねるというよりは外からの3Pシュートで得点を重ねるシューターとしてのイメージが強いわけだが、3P成功率は何と46.6%(61/131)。

 寺嶋が45.4%(89/196)なわけで、アテンプト数が違うとはいえかなりの精度を誇る3Pシュートを武器としていることは事実である。

 それでいて11時間25分の出場でターンオーバー32と、12時間47分出場の青木の61のほぼ半分となっている。

 勿論富山はマブンガがボール運びをしていた点もあるので一概にはいえないが、岡崎GMもゲームコントロールができる選手と評している辺り、青木のライバル的存在として獲得した感が強い。

 更に激しいディフェンスも持ち味と青木と似たところがある選手なので、PGの2番手争いを高い次元で争ってくれそうで楽しみな存在である。

 にしても、てっきり中堅~ベテランで試合を落ち着かせることのできるPGを補強すると思っていたので、寺嶋や青木と同世代の選手を揃えてくるのは正直意外であった。

 それだけ寺嶋を中心に据えてやっていきたいというのが見えるわけで、今後数年間はPGは寺嶋のチームとしてやっていくことは目に見えるものとなった。

 その上で、上澤が3Pを得意としているという部分が今シーズンの課題を埋める存在になり得るのかなと感じる次第である。

 というのも、寺嶋や辻がいない時間帯、要はセカンドユニットのガード陣が出場している時は3Pが得意な選手がほとんどおらず、攻撃スタイルも中からのシュートがメインとなってしまっていた。

 勿論インサイドがエチェニケだったりジャクソンだったりと3Pを打てるインサイドの選手がいなかったこともあるが、その時間帯に3Pがないために相手が守りやすく、得点を入れられない時間帯が続いた点は岡崎GMとしても大きな課題として受け止めていたのであろう。

 その結果、セカンドPGとして起用できて3Pシュートの得意な上澤を入れたことで、例えば彼をSG、青木をPGというダブルガード起用もできて辻の負担が減る上に、船生がSGではなく本来のSF、ないしはPGとして起用できる時間帯が増えてくるのではないかと期待している。

 更にいえばアジア枠のバルタザールも外から打てる選手なわけで、来シーズンのセカンドユニットは3Pを打てる選手が多めになるような陣容を組んできそうだなと感じている次第である。

 ということは外国人選手もそんな選手を探しているのであろうが、情報によると1人は25歳以下を探しているということで、恐らく海外のチームから獲得するのであろう(Bリーグにはあまりいないように感じるため)。

 そしてPGが入ったことで、井手はレンタル移籍で修行させるのではないかと感じている。
 更にいえば田中成也も復帰することは難しいのかなと感じている。

 というのも、日本人補強は今回で終わりのようなニュアンスの表現に新聞ではなっており、外国人2名を入れた12名の陣容でスタートするのかなと。

 そうすればシーズン途中に大学4年生とプロ契約するという形も採れ、若手を積極的に補強するというチーム方針を維持できると思われるからだ。

 個人的には13名ギリギリまで補強してほしかったというのもあるが、体格が良くて得点源となり得るSF兼PFは外国人に期待することとしたい。

 今シーズンはピンポイント補強を行うと明言しているだけに、選手の加入は少なめだろう。

 その分スタッフの充実化を図ってほしいと思っているところで、ACとマネージャーが1名ずつ退団という形になった。

 ここで朝山がAC兼任になるからというところで終わるのではなく、ビッグマン指導ができるようなACだったり、技術指導のできるテクニカルコーチ、新たにできるドラフラベースの寮長兼ベース専属コーチなんかも入れていただけると非常に嬉しいと感じている。

 その辺りの補強は大胆にいってもらいたいところである。
 
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